毎週楽しみにしていた「ムチャブリ!」がついに終わっちゃいました。
最初は流し見でしかみていなかったドラマですが、新しい展開!と思うことが多くて、回を重ねるごとに面白くなってきたドラマでした。
早速ですが最終回を見て色々と考えたところがあるので書いてみます。
見せ場を最後まで残したドラマ
今まで色々なドラマを見てきて思うんですけど、「最終回が一番面白かったドラマ」ってあまり多くはないんですよね。逆に、すごく面白い作品でも最終回は一番平凡だったってことってないですか?
そうなりやすいのは当たり前だし、それが悪いわけではないんですけどね。最後までハラハラっていうのは、そこまで多くない気がします。
「最終回の展開読めたかも」って思うドラマは正直多いかなあ。
でもムチャブリ!は思いのほか、そうじゃなかった。そこが一番意外なところでした。
いい意味で最後の最後まで引っ張ったというか、「大体こうかな?」と思っていた視聴者を飽きさせない展開で良かったと思います。
視聴率的にはそんなに高くなかったのは残念ですが、最後に巻き返していますし、正直数字以上の面白さがあったと思います。
野上さん
最終回、野上さんがもう少し出てくるかな?と思っていたんですけど、すごくあっさり良いヤツになって戻ってきた感がありましたね。
野上さんに対して柚ちゃんがブチギレるシーンは面白かった。野上さんは良くないことをしましたが、一番怒らなさそうな子があれだけキレたのも良かったです。
今までほんわかしたキャラだったのでああいうところでバランスが取れてよかったなと思います。
やっぱり柚なりに今回の件は結構思うところがあったんだね。
柚が女子会で「野上さんと元サヤで結婚」という話をしていたので、一応別れてたんですね。笑
野上さんは柚にプロポーズしたみたいですが、元々最初に声かけたのは本当に偶然っていうことだったのでしょうか?(実はリレーションゲートの秘書だって事前に調べてたのか?とか思った)
野上さんは会社辞めて次は何するんだろう?
浅海社長の本心
まず最終回の前半には、自社株の過半数を実は浅海社長が買い集めていたという大きな動きがあり、浅海は社長に返り咲き、リレーションフーズが復活しました。
そんな「半沢直樹」的なことが起きるとは…
何かしら行動を起こすとは思っていましたが、50円足りなかったりタクシーの運転手さんに「ほんとにほんとですよ〜?」とか言ってる様子とやっていることとのギャップがいいですね。
でも、株の買い占めってそんなに簡単にできることなんでしょうか。笑
さらに驚いたのはアフリカに行って学校を作りたい発言でしたね。
これまでとは違って慈善事業をやってみたいって思ったのかな。
浅海社長の過去については9話でチラッとは出てきましたが、雛子との関わりの中で、人と触れ合いたいとか誰かと関わっていきたいみたいな気持ちが芽生えたのではないかと思いました。
お金にならないけど、だからこそやってみたいって言ってたしね。
浅海社長の過去については、時間がなかったと思いますがもう少し深いエピソードがあれば、より共感できそうだけどなーと思いました。
檜山が言っていたように「一緒に行こう」という誘いについて、多分断られることを浅海社長はわかっていた気がします。
「君が決めたんなら、いいんじゃない」の表情が優しすぎて…
あれ?浅海社長派だったっけ?
浅海社長といえば、良かったのが葛原とのシーンでした。「僕は変わろうと思うんです」って言って別れたのがかっこよかったですね。
雛子の気持ちの変化
多くの人が疑問に思っているのがここではないでしょうか。
現実に置き換えるならともかく、ドラマ的には、普通に考えたら恋愛が成就するのは社長っていう感じの展開だったからね。
私も9話の時点で、どちらかに傾いているとしたら社長だったのかな?と思う描写がありましたし、実際雛子は浅海社長のことが好きだったのは間違いないとは思います。
ムチャブリ!のストーリーでは最初から大牙くんの存在を前面に出しながらも、雛子はずっと社長が好きで、それも結構最後のほうまで好きな気持ちがあったと思います。
じゃあ、一体どこで心変わりしたのかな。
「あのまま社長と一緒にいればよかったかな」的な後悔を知美に言うシーンがあったから、まだ社長のこと好きなのかな?とは思ったよね。
浅海社長にはっきり「好きです」と言ったものの、アフリカ行きを断るという結論を決めてそのセリフを言った雛子の気持ち的には、恋愛要素は既に少し抜け落ちていた気もしました。
社長のこと、宇宙人に例えてたしね
完全にあの宇宙人の例えやローマの休日の例えは、雛子もうまく言えなかったかもしれないけど、恋愛とかそういう域を超えたものに思えました。
雛子はプチボナールの全国展開を祝うパーティーで大牙くんに塩対応されていた時、既に大牙くんを少しずつ好きになっていたと思います。(というか、男性として意識し始めてから少しずつ?)
この時はモノローグで「ショックなんて受けてないし!」みたいなのもありましたし、そもそもその前にリレーションフーズの存続が決まった時も思わず二人で抱き合ってましたよね。
そして、アフリカ行きを提案されたあとで大牙くんと2人で飲みに行った時「大牙くん、あのさ…」と雛子は何か言いかけて、「なんでもない」と言って終わっています。
何を言おうとしたか気になったよね…
「本当は一緒に行きたいんじゃないですか?」とか「自分がやりたいことをやってください」と言われたので、雛子は「別にそうではない」とか、気持ちを言おうとしたと予想してます。
でも、大牙くんには「もう終わりにします」とハッキリ言われた上に塩対応されているので、今もう自分への気持ちは離れているのかな?と思って「何でもない」と言ったのではないでしょうか。
確かに、寂しそうな表情はしてたよね
最後のどんでん返しを見ていると、いきなり大牙くんに鞍替えしたの?というふうに見えなくはないのですが、雛子はその前からずっと意識して、やっと気持ちの決着がついたのがラストシーンかなと思います。
「私のこと一番理解してくれてるのは大牙くんでしょ」とかそのあたりも、ほぼ告白みたいに聞こえたな〜
全体を見て思ったこと
浅海社長も素敵な人物ではありますが、やはりずっと自分の一番近くにいてくれて、一番の理解者みたいな人である大牙くんは、視聴者から見ても雛子とお似合いだったと思います。
でも散々書いた通り、なかなかこういう「一途に思ってくれている身近な人」との恋愛が成就しにくいストーリーも多いので、今回は「おお!!!」と思った人も多かったのではないでしょうか?
大牙くんの「目の前のチャンスはものにしなきゃ」という頑張りに心動かされたとともに、私は雛子の成長を見てても励まされるところがありました。
雛子は相変わらず、社長でありながら乾杯の前の挨拶も「私、ひとこと苦手なんで」とか平気で言っちゃうし(さすがに一言くらいは言えよって思いますが笑)知識もあまりなかったりで、確かに決して頼りになる社長に成長したわけではないんですよね。
自分が社長なのに、周りにあれだけ優秀な社員がいると「私って一体なんなんだろ」って普通は思っちゃいそうよね。
でも、それでも雛子の長所を生かしてうまくやっていく方法というか、その人にはその人の個性があっていいんだという風にも思えました。
雛子は最初自分のことが好きではなかったということも言っていたけど「今の自分のことも結構好きです」と浅海社長に言ってました。そこが本当に良かったです。
最後に、ムチャブリは脇役でも結構登場人物全員のキャラがしっかりあって、全員の心の動きとか割と丁寧に描いてて、どの人物も憎めないな〜と思って見ていました。
個人的には、シェフが毎回良い人すぎてほっこりしたな。
私は高畑充希ちゃんの笑いを誘う演技とか、アテレコが超好きでした。うますぎですよね。
そして志尊淳さんも、今回の作品でかなり話題になったと思いますが私も好きになりました!
そういえば、雛子と大牙くんがゲームしている時の大牙くんのユーザー名が「taiga_0305」になってるのに気づいてしまったんだけど!
番組公式のインスタで3月5日は志尊淳さんの誕生日と見ましたが、大牙くんも誕生日同じなんですね。笑
全体を通してほっこり&笑わせポイント満載のコメディーですごく好きな作品でした。またどこかで続編見れるとうれしいです。
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